愛されクリフ先生・第一話




さて、今日もこの鬼畜外道学園の一日が始まるようです。
どの生徒も違法改造のバイクで登校してます。学生らしくて爽やかですね。
校門では、ヴォッくん校長が紳士な挨拶をしていたり、生徒会長のクレアさんが気に食わない生徒を体育館裏まで呼び出したりしています。
ほかにも、スワップパーティのチケットを売っていたり、怪しげなクスリを売っていたりする生徒もいるようです。

校庭に咲く桜の花がとても綺麗です。何か下に埋まってるんでしょうか。
あるクラス。
クリフ先生が担当する、3年69組。

「ねえ、きのうのオヤジけっこう持っててさ…」
「え〜そんなに〜?」

「ところで、あたらしいブツは入ったのかよ?」
「ばっちしよ。ぶっ飛びだぞこりゃ。」

「昨日は何処の銀行襲ったの?」
「××銀行と△△銀行と■■銀行だよ。」
「わ〜3つもやったんだ。」

そんな、学生らしい会話が朝の教室の中でざわめいています。
そして、教室のドアが開いて、クリフ先生が教室に入って来ました。

「よう!お前らいい子にしてたか?」

クリフ先生が朝のあいさつをしました。
ここで、生徒はみんな自分の席について大人しくなるのが一般的ですね。
ですが、クリフ先生の担当するこのクラスは、少し違うようです。

「クリフ〜!!!」
「クリフ〜会いたかった〜!!」

みんな一斉にクリフ先生のもとへ駆け寄り、先生に抱きつきます。
そして、苦しむ先生を巻き込んでモッシュ&ダイブが始まります。
これが、3年69組の朝の光景のようです。賑やかですね。
とりあえず、クリフは生徒から『先生』とは呼ばれないようです。

「わかったわかった!!いい加減離れろ!!」

先生はそう言って、ひとりひとり、自分の席に戻していきます。
教師という職業は朝から大変ですね。おつかれさまです。

「んじゃ、朝の会でも始めっとすっか。頼むぜ日直。」

クリフ先生がそう言うと、今日の日直であるマリアちゃんが前に出て行きます。日直というものは、
クリフ先生の横にみんなの目で堂々と立てる、とっても美味しいものだという価値観が生徒達にはあります。
「みんなおはよう。クリフとは教師と教え子の関係を破って恋人関係にあるマリアよ。」

日直の挨拶が始まりました。
こんな大胆なウソをみんなの前で言ってますが、これは日直になればみんな似たようなことを言ってるので誰も気に留めません。
そして、クリフ先生が連絡事項などを話して、朝の会も終わりに近づいてきます。

「じゃあ最後に何か言いたいやつはいるか?」

クリフ先生がそう言うと、みんな一斉に手を挙げました。

「よし、それじゃ嬢ちゃん。」

クリフ先生は、ソフィアを当てました。
ソフィアは立ち上がって、、、

「クリフさん、愛してます!!」

ソフィアは大声でそう叫びました。
すると、

「あたしもあんたを愛している!!」
「俺もお前を愛している!!」

ネルやいつの間にかいるアルベルも立ち上がってそう言いました。
そして、、、

「私も愛してるわ〜!!!」
「おれもだ〜!!」

クラスの生徒全員が立ち上がってそう言いました。
朝の会はとっても賑やかでした。



「それじゃあ、オレは今から801組の授業だからもう行くぜ。お前らは、ウォルターの社会科だからいい子にしてるんだぞ。」

クリフ先生はそう言って教室を出ようとしました。
ところが、

「行かないでクリフ!!私たちはウォルターのジジイの授業なんて受けたくないわ。だからここに居て!!」

マリアが突然そう言ってクリフを立ち止まらせます。

「いや、しかしだなあ……。」

「あたしからもお願いするよ!頼むよクリフ。行かないでおくれ!!」

ネルも立ち上がりそう言う。

「801組の数学の授業なんてウォルターのハゲにやらせればいいわ!!だから、社会の時間もクリフが教壇に立って!!」

マリアがそう言うと、みんなクリフコールを始めました。

「あ〜わかった!!じゃあ、社会の時間もオレがやるよ!!」

とうとう、クリフ先生も折れてしまいました。

「やった〜!!愛してるわクリフ!!」

「じゃあ、ちょっくらそう掛け合ってくるから、待ってろよ。」

クリフ先生はそう言って、職員室まで社会の授業も自分がやると掛け合いに行きました。これから、このクラスの授業の全てを自分が受け持つことになるとは知らないで。

今日も、楽しい鬼畜外道学園3年69組の一日が始まります。




つづく





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