第2章 いなかっぺ






 僕は、クロード・C・ケニー。迷子だ。
と、ゆーかいきなりこんなチンケな惑星に飛ばされ、意味のわからん女に二重の極みをくらわ
せられた。その女が目の前にいる。

「ちょっとあんた!!!かよわい女の子が襲われてるんだから助けなさいよ〜!!」

 何なんだこの女!この僕に暴力をふるうなんて!!!しかも僕に向かって何かほざいてやが
る!失礼な女だ。「かよわい」だって?意味わからん。かよわいのは僕だ!

「君は一体なんなんだ?人にいきなり暴力を振るうなんてチョベリバだよ。」

 ちなみにチョベリバとは超ベリーバットの略だ。昔流行った。

「うるさいわね!!!そんな中途半端なロン毛とダッセーバンダナして。きもいわ。」

 その瞬間、僕の中で何かがキレた。
気がつくと、僕は自称かよわい少女に向かってフェイズガンをぶっ放っていた。
 そして、自称かよわい少女はコントの様なチリチリの髪型で立っていた。

「だ、だ、大丈夫かい?」

 とっさに僕はそう言った。すると煙を吐きながら彼女は答える。
ちょっと煙たい。

「はい。大丈夫です。あ、私はレナ・ランフォード。レナって呼んでね。」

 いきなり態度が変わったぞ。
脳みそにダメージを与えたか、撃たれて喜んでるとか・・・変人だ。
とりあえず僕も自己紹介することにしよう。

「あ、僕はクロード・C・ケニー。・・・ところでここは何処かな?」

「ここは、神護の森です。」

「ふーん。ニュースの森の親戚みたイなものか。」

「?・・・まあ、そんなもんだと思います。クロードさんは旅の方ですか?」

「いや、迷子だよ。」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「じゃ、私の村へ行きませんか?お茶くらいだしますよ。」

「いや、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーと森永のクッキーでいいよ。」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「ずうずうしんだよ!!!!!」



バキッ!

「グハッ」











アーリア村













「へー、ここが君の村か。随分と肥だめ臭いところだね。」

「そーですね。でも、臭いだけならクロードさんほどじゃありません。」

「・・・・・・・ところであの人たちは?」









あの人達「オラー!野盗だぞー!金を出せー!!!」
村人「キャー!!!お助けをー!!!」
あの人達「うるせー!!!オラー!!!」
ブシュッ
村人「キャー!!村長が殺されたわー」















「あの人達は野盗っていう人種ですよ。」

「そうなんだ。随分と暴力的な人達だね。レナもそうなのかい?」

「どういう意味ですかクロードさん?」

 そうして僕の体に傷がまたひとつふえたところでレナに村を案内してもらった。
 まずは教会へ行った。そこで怪しいオッサン(神父)が怪しい儀式をしていた。教会にいる人
達の目は生気を失っていたな。怖くなって速攻退散した。
 それから、新婚さんの家にあがりこむ。そこで僕が見たものは地球ではドメスティックバイオ
レンスというものが繰り広げられてた。まあ、家庭内暴力のことだ。とりあえず、怖くなったので
さっさと家を出た。
 今度は、このクソ田舎村唯一のお店に行くと、さっきの野盗って人達が店長を脅しているので
また怖くなって逃げ出した。
 次に、大工さんの家に行った。まだ幼い子供二人でおるすばんしているのでレナが毎日様子
を見に行ってるらしい。かわいいとこもあるもんだ。で、家に入ると子供達が僕に向かって「何
見てんだよ!コラァ!」と睨みかましてきた。僕は、中学時代を思い出した。
そんで、村長の家に行くとお手伝いさんが金庫の中身をあさってた。





 そして、僕は最悪の村だと思った。レナがこんなんなのもうなずける。











「クロードさん。ここが私の家です。」

「ここがレナの家か。見た感じ欠陥住宅だね。ワラで作られてるし。」

「いえ、それほどでも。クロードさん家はダンボールでできてるんでしょ?」

 ざけんな!未開惑星人の癖によくそんなこと知ってるな。だけど僕の家は・・・

「ちがうよレナ、僕の家は敷地がこの村の1000倍位あって、50畳の広間と君ん家くらいのト
イレに30台収納のガレージと庭プールまだあるんだよ。僕の部屋は5つ位あって、全室エアコ
ン完備で、それから・・・」

「さ、どうぞクロードさん。」

無視か!このアマ!!

「やあ、レナ。」

「アレンじゃない。どうしたの?」

 家に入ると、僕より背が高く美形のあんちゃんがいた。

レナの彼氏だろうか。

「そろそろ、僕と結婚してくれないか。」

「嫌よ。それより人ん家の牛乳勝手に飲まないでって言ってるでしょ!」

 どうやらこのアレンてやつはレナに片思い中らしい。それにしても物好きな奴だ。こんな女じ
ゃなくて他にもいろいろいるだろう。

「えっと、アレンさんだっけ、その、レナも嫌がってることだし・・・」

「仕方ないなレナは、こうなったら力ずくでもぼくのワイフになってもらうよ。」

ガバッ!

「何するの!アレン!」

アレンはレナを神輿担ぎして立ち去ろうとする。
それにしてもワイフって・・・すかしたヤローだ!

「助けてー!クロードさーん!勇者様でしょー!!!!」

 レナはそう叫びながら拉致られてしまった。
勇者様ってなんだ?ドラクエのやりすぎじゃないのか?
僕はなによりアレンに無視されたことにも腹を立てていた。
とりあえずレナの家の冷蔵庫を開けてソーセージをいただいた。
 そのときレナのおかんだと思われる人物が帰ってきた。

「あら?レナのお友達?」

「あ、どうも。クロード・C・ケニーといいます。おじゃましてます。」

「いえ、どうぞごゆっくり。ところでレナは?」

「それならさっき、アレンて人に拉致られましたけど。」

「あらそう。それじゃクラウドさん。お願いだけどちょっと迎えに行ってくれないかしら。」

「嫌です。そしてクラウドじゃなくクロードです。自分で行けばいいじゃないですか。」

「それが、いまから東京ラブストーリー再放送があるから。ちょっと無理なの。夕飯ごちそうする
から行ってきてくれないかしら。」

「わかりました。それから、ステーキ240もつけてください。」

「わかったわ。楽しみにしててね。」

「それじゃいってきます。」


 そして僕はレナのおかんからアレンん家の住所を教えてもらい夕飯のためにレナを迎えに 
サルバへ向かった。














つづくみたい。

戻る