第4章 晩餐




「ただいまー」

元気なレナと疲れ果てたクロードが帰ってきた。

「おかえりレナ。・・・と、えっと、源三郎さん。」

「クロードです!今度は一字も合ってません。」

「別に源三郎でもいいじゃない!勇者なんだから。」

「よかねーよ!しかも勇者だからって意味わかんねーよ!」

「とりあえず、お腹がすいたでしょう?夕食の準備をするから待ってて。」

 ウェスタがそう言って準備を始める。
その間、レナとクロードは暇なので「タイタニック」を見て時間を潰す事にした。

3時間30分後

「さあ!たんと召し上がれ!」

「作りすぎよお母さん!」

「で、これは何の料理なんですか?」

「おからステーキとおからケーキとおからご飯よ!」

「全部おからかよ!貧乏すぎだぞ!」

 クロードは思わず突っ込んだ。
宇宙暦366年の地球ではおから1Kg=2円の価値しかない。
(缶ジュース1本=300円)

「何言ってるのよ!いつもはシロツメクサなのよ!」

(シロツメクサって食べれるのか)

「せっかく藤原豆腐店で買ってきたのに・・・」

「すいません・・・いただきます。」

 そして、怪談話を交えながら夕食の時を過ごした。

「それじゃ、レナ。村長さんを呼んできてちょうだい。」

「村長なら昼間、野盗に殺されたわよ。」

「そうなの?やったわね!」

ウェスタとレナが嬉しそうに言った。

「フォフォフォ。やっとるようじゃの。」

 玄関にはメチャ怪しげな老人が立っていた。

「あら?村長さん生きてらしたの?」

「生きてたんですね。チッ。」

 今度はウェスタとレナは残念そうに言う。

「それで、そなたが勇者か?」

 村長がクロードに向かってそう言うと同時にレナにセクハラした。
次の瞬間レナの攻撃力9999の右腕が村長の顔面を直撃。
そして、このクソ狭いダイニングキッチンは真っ赤に染まった。

「だめじゃないレナ。村長を殺しちゃ。」

「だって、村長が私にセクハラしたのよ。」

「いいんですか?この人まだ2行しか喋ってないですよ。」

「いいのよこんなの。で、これどうしよう。」

「そうね〜。神護の森にでも埋めましょうか?」

「そうね。あそこなら誰にも見つからないわね。」

「それじゃ、源三郎さんは両足を持って。」

「じゃ、私、頭を持つわ。」

「慣れてますね。(僕もだけど)」

「あ、ついでに財布も頂いときましょ。」

「財布まで奪うのかよ!まるで盗賊だなオイ!」

「ピックポケットって呼んで。この世界じゃあたりまえなの。」

「それじゃ、人は殺していいのかよ!」

「それは駄目だけど今回は正当防衛なの。」

「あっそ」


ザックザック。ポイ。シャッシャッ。


「ふう。これで埋め終ったわね。」

「そうね。これで生き返らないでしょ。」

「いいんですか?こんなことして。」

「気にしないで。スターオーシャンじゃこういうのは知らず知らず
のうちに忘れられてくものなのよ。」

「スターオーシャンて何だよ!で、僕はどうすればいいんですか?」

「それじゃ、レナと一緒にソーサリーグローブの調査をしてる旅人でも
装って逃亡者生活でもしましょうか。」

「しましょうかって軽いですねオイ!!僕はともかくレナもですか?」

「私はこんな変態バンダナと一緒に旅するくらいならガスボンベで自殺
したほうがましよ。それじゃクロードさんは一人で行って。わたしは深夜
アニメの快感フレーズ見るから。」

「あら?もしかしたらディアス君にも会えるかもしれないわよ。」

「行ってきます。」

「即答かよ!ディアスって誰だよ!?」

 そして、クロードとレナは村長の家から武器やお金を拝借して
旅にでた。



「それじゃ、今日はクロスの宿まで行って一泊しましょ。」

「ああ。ところであの橋の上で僕とレナの旅立ち前夜の綺麗なシーンは
無いのかい?」

「何言ってるの?ある訳ないじゃない。バンダナの分際でうるさいわね。」

「はいはいそーですか。それでクロスまであとどれくらいなんだい?」

「着いたわよ。」

「早えーな!手抜きかよ!!」

 そしてクロスの宿で一泊。
この宿はレナのおばさんが経営してるので、レナたちはタダでスイート
ルーム(最上階でクロスの夜景を眺める事が出来る)に泊まれる。
しかし、レナはクロードと一緒の部屋が嫌ということでレナはスイートル
ームに、クロードは、地下の薄暗い焼身自殺があった便所で新聞紙を
敷いて寝ることになった。

「はいるよレナ。」

「どうしたの?臭いから早く出てって。」

「ところでディアスって誰だい?」

「ディアスは私の幼馴染で、クロードさんよりカッコよくて、クロードさん
より身長が高くて、クロードさんより強くて、クロードさんよりシブくて
クロードさんよりやさしい人よ。」

「ってゆーか全部僕と比べるなよ!ひとつも僕が勝ってるところ無いじゃ
ないかよ!」

「だって、本当のことなんだもん。」

「わかったよ。もうそれ以上聞かないよ。」





つづく

「って、中途半端に終わりかよ!今回突っ込みしかしてねーよ!」
「うるさいわね。誰に突っ込んでるのよ。クソして早く寝て。ほんと
クロードさんはバカね。」








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